中国から自衛隊機で援助物資を送ってもいいよ!といったのは中国なのか日本なのか。ここが一番問題である。既に今までの報道にもあるように、救助隊の派遣や医療チームの派遣この2つについては既にその任務を終了しているが、これについても

日本から中国に対して地震後すぐに、こういうことが出来ますのでいつでも言ってくださいね。というスタンスで早い段階でお知らせ済みであった訳で、救助チームの派遣、医療チームの派遣とその終了を迎えた段階で、さらなる援助をということで、

以前より申し出ていた、自衛隊機による援助物資の輸送もいいよということになって中国からOKが出たわけである。ところがこれを聞きつけた人々が異議を唱えだしたわけである。

共産党は独裁政権だが、党の上部では、かつての建国過程で貢献した古参幹部という人たちがおり、その人たちの意向を重んじる気風が、敬老精神とともに、色濃く存在する。比較的若手である胡錦涛政権の人々は、老幹部たちに対し、今の世界では

災害救援の受け入れが国際政治の一つの舞台になっていることを説明しただろう。だが、昔のこと、国内のことしか知らない老人たちの理解を得られず、老幹部に好か
れることを出世の技能としてきた胡錦涛は、いったん日本に対して了解した自衛隊機受け入れを、撤回せざるを得なくなってしまったのである。

ところが日本がそれを断ってきたと報道すると、せっかくの対話路線すなわち福田首相が考える親中国政策に悪影響を及ぼすことになるので、今回は日本から中国の状況を考え民間機にての輸送に切り替えた!ということにしたのである。

日本にも親対米派とそうじゃないグループがあり、それぞれが意外な形で動いている。今回は誰が権限を持ち、誰が従ったかで現在の中国共産党指導部の権力構造についてわかった今回の問題である。