ここ数日、石油価格の高騰によるデモなどが盛んに行われている。全国一斉の休漁というニュースも先日聞いたばかり。私は普段殆ど車を使わないので、4月に入れた安いガソリンがほんの少しだが残っている(笑)さすがにもう高いガソリンを買わなければならないが。ニュースでは電車でGOと題して熱海が見直されているのだという。

さてこのガソリン価格の高騰の原因はしっかりとした理由をご存知だろうか。ここでおさらいしておこう。まず今回の原油価格高騰の原因は、需給の逼迫ではない。今年1−3月、世界の原油生産量は2・5%増えたが、需要量は2%しか伸びていない。

供給される量より使う量は少ないのである。すなわち価格が上がる要素はないということ。先日、ブッシュ大統領はサウジアラビアを訪問した際、サウジに原油生産増を要請した。

サウジ政府はブッシュに「わが国が増産しても、買い手はいませんよ。高騰の原因は需給逼迫ではありません」と言ったものの、ブッシュのたっての望みということで、一度の増産量として過去最大の日産20万バレルの増産をおこなった。ブッシュ大統領は政権末期になってやたらとお土産をほしがる・・・。

そして増産したのは品質の良くない原油だったため日本をはじめ何処も買わず、ここでも需要のないことがわかった。そしてあらためて原因を考えるとそれは、石油先物市場において買いが殺到しているからである。なぜ殺到しているのか。

石油先物市場において、現物受け渡しなしの金融投機が許されるようになった2006年以来、900億ドルの資金が流入しており、1億ドル流入するごとに1・6%の相場上昇要因になると指摘されているのだ。他の理由も含めて考えてみる。

まとめると

  ・2006年、現物受け渡しなしの金融投機が許されるようになった
  ・アメリカの金融市場の利上げがインフレ懸念を招いた
  ・アメリカのイラン政策が強行的な方向に向かった
  ・石油価格の高騰は、世界的なインフレを引き起こし、世界経済に非常に悪い
   状況にしており、ドルを基軸通貨として使い続けることの利得を失わせ、
   ドルに対する国際信用を失墜させる

というのが見えてくる。そしてイラク戦争でも悪さをしたネオコン、チェイニー一派がここでもまた怪しいのである。